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『暗号は解読された般若心経』を学んでみよう！わたしは宇宙 ① 初めに
みなさんは、『般若心経』というお経を知っていますか? 般若心経は、お釈迦様の教え、つまり仏教のお経の中でも一番よく知られています。そして今でも、多くの人が唱えたり、書き写したりして親しんでいます。
また、本文が二六二文字という非常に短いことでも有名なお経です。
お経というと、なんだかわけがわからないことが書いてあるもののように考えられています。実際、お坊さんがお経を読んでいるのを聞いても、何を言っているのか全然わかりませんね。ですから、自分とは関係のないむずかしい本のように思うかもしれませんが、 実はわたしたちが人生の道を迷わずに生きていくために、とても大切なことが書いてある のです。その中でも『般若心経』は、わたしたちが幸せに生きるための大切な知恵が、短い文章の中にギュッと詰めこんで書かれています。
「心経」とは、心髄を書いたお経という意味です。心髄つまりエッセンスを書いたお経 なので、とても短いのです。『般若心経』は、人生という壮大な旅を迷わずに安全に行うための地図にたとえられます。それは、いつでも、だれにでも、どこでも役に立つ、人生という旅行のガイドブックなのです。ですから、仏教とは関係のないたくさんの人々にも、永年読まれてきたのです。
これから「岩根和郎先生著『暗号は解読された 般若心経』」をテキストにして、『般若心経』について、みなさんにわかりやすく説明していきたいと思います。
『暗号は解読 された 般若心経』は、今までよく意味がわからないまま唱えられてきた『般若心経』を、 現代を生きるわたしたちにも理解できるように、そして、これまでの間違った解釈を修正 して、岩根先生が解説された本です。
「『般若心経』には、わたしたちが幸せに生きるための大切な知恵が書いてある」と言いました。
どんなことが書いてあるかというと、その一つは、「わたしたちは、それぞれ 大事な役割をもってこの世に生まれてきて、そして生かされているのだ」という、基本的な考えが書いてあるのです。このような、自分はどこから来て、何のために生きているのかという、自分が存在する理由を理解するための基本的な考え方です。この考え方を身につけることで、わたしたちの人生は大きく変わるのです。基本的な考え方が正しいと、人の旅が、間違った道に迷いこむことなく、楽しく幸福を目指してに行うことが出来ます。 このように、間違った道に迷い込まず、幸福に生きるための世界観が書いてあるのが般若心経なのです。
二つ目は、人生の旅をするうえで、一日一日をどのように考えて、どのような行いをしたら良いのかが書いてあります。大事な役割をもって生かされていることを忘れて、自分勝手に生きていると、幸福にはなれません。いつも人のお役に立つことを考えて生きることで、幸福になるように生かされているのだということを考えて、本当に幸福な人生を送るようにと、般若心経は教えているのです。